心臓弁膜症の日記ブログ

2022年心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)と診断されてからの病気の経過や治療についてを綴ります。自分の記録として、また、だれかのお役に立てればと思い、記録を残すことにしました。

療養中のお薦め本(Audible)

今回は、療養中の読書にお薦めの本を、わたしの独断でご紹介する第2弾です!なお、今回もAudibleです。前回のご紹介記事はこちら

Audibleを始めて約半年で聴了した本は70タイトル(70冊)以上。よかった本はたくさんあるのですが、ココロが落ち気味になっている療養中に読む/聴く本としてご紹介できるのは、そんなにありません。ご紹介する本は、読んでいて辛くならないこと、前向きになること、楽しいこと、などのものを選んでいます。

『それでも会社は辞めません』和田裕美

→主人公は人材派遣会社で正社員として働く若い女性です。全体として1つの物語になっているのですが、わき役だった人が、ある章では主人公になり、その人の人生が奥ゆきを持って描かれているところです。そんな風に主人公の周りの人たちも、それぞれに自分の人生を懸命に生きている一人の人として描かれているのが、とても心地よく感じました。そして、ミステリー要素?もあり、伏線回収のようなものもあり、なるほど、そこはそう繋がっていたのねという、ストーリー展開のおもしろさもあります。最後も希望に満ちたかたちで終わります。(ん?ネタばれしてます?)

『イラク水滸伝』高野秀行

→こちらはドキュメンタリーです。著者をご存じの方もいるかしら。世界の辺境に行っては、本を出している有名な?冒険家です。最初の著作は、アフリカの奥地まで、大真面目で怪獣を見つけに行く『幻獣ムベンベを追え』です。今回ご紹介するのは彼の最新本なのですが、なんとAudible読み放題に入ってました。今回は、イラクの湿地帯に行く話です。ぜひ装丁の写真を見ていただきたいです。バカバカしいことをものすごい労力を使って大真面目にするところが、とても楽しい!もちろん笑いあり、でも考えさせれることもたくさんありの、なんだか元気になる1冊です。

『地球にちりばめられて』多和田葉子

→不思議な雰囲気の小説です。「国」とか「言葉」ってなんだろうと、ふと思いを巡らせたくなるお話です。北欧が主な舞台となっている近未来?で、非日常感に浸ることができます。それでも、縁のない遠い話とは感じないところもあり、一貫しておだやかにストーリーが流れてゆき、読後感もなんとも言えず心地よかったです。ただし、文体や表現に著者の「味」がけっこう出ているほうだと思うので、好みが分かれるかもしれません。

『サラバ!』上中下 西加奈子

→有名な作家さんだと思うので、ご存じの方も多いかもしれませんね。西加奈子の本は3冊読み(聴き)ましたが、療養中にお薦めできるのはこれかなと思います。朗読がなんと松坂桃李!いや、特にファンではありませんが、朗読はうまいです。彼の関西弁はおだやかなんですが、それが可笑しさを倍増させている気がします。(関東出身らしいのに、やはり俳優さんはすごいですね)内容は一人の少年の成長物語です。変わった家族の話ですが、読んでいるといつの間にか私は私でいいよねって思うことができました。上中下があり長いので、一気に読む(聴く)感じではありませんでした。じわじわおもしろい感じかな。

今回はこの辺で。仕事に本格復帰した今後は、これまでのペースで聴くことはできそうもありませんが、Audibleに出会えてホントよかったなと思っています。本を読んでいると、楽しいだけでなく、自分の精神衛生上にもよい影響があるなぁと感じています。ココロの栄養ですね!(*´▽`*)

みなさんも、療養中にお薦めの本があったら、情報シェアしてください。(^-^)